2019.9.1(日)
今日は比較的時間に余裕があったので(「余裕があるのは毎日だろ」の陰の声あり。鋭い指摘。)、高倉健主演の『幸せの黄色いハンカチ』を久し振りに観た。
昭和52(1977)年、山田洋次監督作品。 共演は黄金コンビの倍賞千恵子、それに桃井かおりと武田鉄矢、目立たない場面には渥美清を警官役で配置。
話の筋はだれでもご存じなので省略するが、観衆の心情に深く訴えかけるストーリーが高い評価を得、第1回日本アカデミー賞最優秀作品賞や第51回キネマ旬報賞日本映画ベスト・テン第1位、第32回毎日映画コンクール日本映画大賞、第20回ブルーリボン賞作品賞や第2回報知映画賞作品賞など、国内における同年の映画賞を総なめにするほど映画史に残る名作になった。特に多くの黄色いハンカチが風にたなびくラストシーンが感動的だったことはご承知の通り(下記動画参照)。
山田監督は、青空にたなびくことを絶対要件としていたが、天気が悪かったり、ちょうど有珠山の噴火があった頃で噴煙が舞ったりしたため、このシーンを撮るだけで10日かかったという。
なお、そもそもこの映画は、倍賞千恵子がジャズの渡辺貞夫の家で、当時ヒットしていたThe Dawn(ドーン)の「幸せの黄色いリボン」を聴き山田監督に紹介したことが製作の発端になったそうで、挿入曲としても使われている。但し、この曲は、この映画の原作の作者が書いたコラムを基にして作られたという誤解が、テレビ・ラジオ・雑誌などで広く流布していたというオチがある。
余談だが、武田鉄矢が運転していたオンボロ自動車は、赤のマツダ・ファミリア。 不肖・毒舌亭は、後ろが開く「ハッチバック」モデルだったのが気に入り、濃いブルーカラーのハッチバック・ファミリアを新車で衝動買いしてしまったことを思い出す。
Evergreen Motion Picture通算21本目(兼)Evergreen Music通算1242曲目。