2018.2.12(月)
Evergreen Music通算1112曲目は、「マイナビ転職」のCMで使われている曲。 Doo Wopのグループ、The Platters(ザ・プラターズ, 1953 - 現在)の1955年のラブ・バラード。
The Plattersの名は、ラジオのディスク・ジョッキーがレコードを「お皿(Platter)」と呼んでいたのを聞き、創立者Herb Reed(ハーブ・リード)が名付けたという。
グループ自体は当初4人組で結成されたが、その後、とっかえひっかえ状態でメンバーチェンジを行う(延べ18人)など、お家騒動が勃発、”The Platters”という名称を使う権利をめぐって裁判沙汰が長い間続いた。
なんでも、ピーク時にはアメリカだけで最低7グループ、フランスやイギリスで活動しているプラターズを含めると少なくとも20グループとか40グループくらい存在したらしいというから、群雄割拠の大乱立にはびっくり。
これもなんのことはない。「田舎へ行けば、プラターズという名がついていれば、それだけでお客さんは集まるからだ」というからお笑いぐさ。
が、さしものお騒がせも、97年にHerb Reed(2012年死去)を中心とするグループが裁判所によって唯一の正統派と認められ、長年の騒動に終止符。
驚くべきことに、このプラターズ、現在もなお存在しており、この4月には大阪の新歌舞伎座で公演があるそうだ。 オリジナル・メンバーが誰もいないのに、いったい誰が聴きに行くねん?
なお、このグループ、後に「Smoke Gets In Your Eyes(煙が目にしみる)」など全米No.1の曲を立て続けに放ったが、その紹介はまたの機会に。
この動画は、55年当時のメンバー、左からHerb Reed、David Lynch、Tony Williams(メイン・ボーカル)、Zora Taylor、Alex Hodgeの5名。
以上、蘊蓄(うんちく)を傾けた「毒舌亭一口メモ」でした。