2016.5.11（水）
昨日、障害者総合支援法改正案を巡る衆院厚生労働委員会の参考人質疑で、こともあろうに、「与党の反対」で筋萎縮性側索硬化症（ＡＬＳ）の男性が出席できなかったという。 なんという愚行か。
国連の「障害者の権利に関する条約」の締結に向けた国内法制度の整備の一環として、障害を理由とする差別の解消を推進することを目的に、「障害者差別解消法」が制定され、つい先月、施行されたばかりではないか。
なのに、法律を作った国会自らが、舌の根も乾かぬうちにこのざまとは。 人権感覚ゼロのクズばかりがそろった国会議員の醜態に、開いた口がふさがらない。。
ああ国会の劣化、ここに極まれり！
〜障がい者福祉にも関わっている毒舌亭、甚だ怒る。〜
障害者支援の衆院委 ＡＬＳ患者の出席拒否 与党側が反対
2016年5月11日 東京新聞
衆院厚生労働委員会で十日に行われた障害者総合支援法改正案を巡る参考人質疑で、当事者として意見を求められていた難病の筋萎縮性側索硬化症（ＡＬＳ）男性患者の出席が拒否された。関係者によると、民進党が男性の出席を要求したが、与党側が反対した。障害者のための法案を審議する国会の場で、差別とも受け取られかねない対応があったことに批判が集まりそうだ。
代わりに出席した日本ＡＬＳ協会の金沢公明常務理事は「福祉に最も理解があるはずの厚労委が障害を理由に出席を拒んだのは深刻だ」と訴える内容の男性のメッセージを読み上げた。ＡＬＳ患者の男性は呼吸器を装着し声が出せず、ヘルパーが口元を読み取る「通訳」が必要。与党側は九日の事前協議で「やりとりに時間がかかる」などとして出席に反対したという。
支援法改正案には、会話ができない難病患者がコミュニケーションを図りやすくするため、現在は認められていない入院中のヘルパー利用を解禁する内容が盛り込まれている。