2014.8.30(土)
高濃度汚染物の中間貯蔵施設について、県は関係部局長会議で受け入れを決定との報道。 知事にそんな法的権限が与えられていないのに、また県民の意見を聞かずして内部の部局長会議だけで結論づけてしまうことの異様さになんら疑問を挟まず、なよなよと優柔不断な殿にひれ伏して唯々諾々と従うこの恐ろしい光景。 部下に名刺を差し出した田中康夫長野県新知事の前で名刺をへし折った県企業局長のような気骨のある部局長はいなかったのか、実に情けない。
受け入れの是非は、地元住民だけでなく県民全体にとって重大な問題であり、少なくともパブリック・コメントぐらいはするべきではないか。 原発事故前年、パブコメも実施せず知事の独断でプルサーマルを受け入れた時と同様の愚を繰り返し、急いで決めてしまおうとしているのはなぜだ? いち内閣の改造や知事選のスケジュールなど県民には無関係ではないか。 二町長の意見だけ聞き、「民」の意見を聴かずして何が「民主」党知事か。 もうすぐ行われる知事選に出馬し、選挙戦で堂々と持論を訴えて信を問い、その上で判断するのがスジではないか?順序が逆だ。 まさか、なにか毒マンジュウを食べたんじゃないんだろうな? 棄民の沈黙で喰えない置き土産を貰うことだけはご免こうむりたい。
****************************************
中間貯蔵施設の“事実上受け入れ”決定
2014年8月30日 日テレニュース
福島県内の除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設をめぐり、県と候補地の大熊町・双葉町の地元2つの町は、事実上、建設の受け入れを決めた。 これは、30日、福島県の佐藤知事と候補地の大熊町・双葉町の町長らが協議して決まった。中間貯蔵施設の建設受け入れをめぐっては、県と2町が判断にあたって「地域振興策」などを求めてきたが、30日の協議では3010億円の交付金など、これまで国が示した内容を地元の意向を踏まえたものと評価した。そのため、県と2町は施設を計画する国が地権者との用地交渉に向けた説明会を開くことを容認し、事実上、建設の受け入れを決めた。 県と2町は9月1日にこの方針を国に伝えるが、建設後に廃棄物を搬入する許可は別に判断するとしている。
http://www.minyu-net.com/news/news/0830/news1.html