2013.10.8(火)
暴力団融資事件に関するみずほ銀行のコンプライアンスの酷さに嫌気が差して、口座を解約しようと思ったら、残高が1,000円しかなかった(恥)(ー ー;)
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<みずほ銀>組員融資 「初歩的ミス」と不自然な釈明の社長
2013.10.8 毎日新聞
みずほ銀行による暴力団融資問題は8日、新しい局面を迎えた。「報告は担当役員レベルにとどまっていた」という前言を翻し、当時のトップの関与を明らかにした、みずほフィナンシャルグループ(FG)の佐藤康博社長(みずほ銀頭取)。トップの関与を裏付ける資料は、みずほ銀やみずほFGの取締役会に出されていたが、検査した金融庁に提出しなかった疑いが強い。「隠蔽(いんぺい)ではないのか」と追及されると佐藤社長は「初歩的なミス」と不自然な釈明に終始した。 午後3時15分、東京都中央区の日本銀行内にある記者クラブ。濃紺のスーツとネクタイ姿の佐藤社長は「心より深くおわび申し上げます」と約20秒間頭を下げた。 会見は1時間40分続いた。「(2代前の頭取である)西堀利頭取は2010年7月に知っていた」「(次の)塚本隆史頭取は分からない」「自分が認識したのは今年3月」。これまでとは異なる説明に、集まった80人以上の報道陣からは進退を問う質問まで出た。佐藤社長は「認識が甘かった」と繰り返しつつ「問題の徹底的な解明と改善策の策定に全力をあげる」と現職にとどまる姿勢を明らかにした。
トップの関与を裏付ける資料は「先週末」に見つかった、という。しかし、これらの資料は特別なものではなく、11年2月~12年1月に開かれた、みずほ銀やみずほFGの取締役会などに出された正式な書類。そこには「反社会的勢力への融資」であることがはっきりと記載されていた。 佐藤社長の説明では、これらの資料は「金融庁に提出を求められたもの以外のものを精査した結果」存在が分かったという。このため昨年12月の金融庁の検査には提出されていなかった疑いが強い。佐藤社長は隠蔽の可能性を否定し「初歩的なミス」と強調した。しかしその根拠を追及されると「これまでのヒアリングの結果を踏まえた印象」と確実な裏付けがないことを認めた。 日に日に変わる釈明に、前身の旧第一勧業銀行による総会屋への利益供与事件(1997年)の捜査に関与した検察関係者は「体質が何も変わっていない」と驚きを隠さない。 利益供与事件では、銀行から前会長ら11人の逮捕者を出したばかりではなく、元会長が自殺に追い込まれた。 当時広報部次長だった作家の江上剛さんによると、江上さんは逮捕前から経営陣に辞任するなど対応をとるよう進言していた。ところが経営陣が動かず前会長の逮捕に発展し、調査委員会が設立されたのは翌年だったという。 検察関係者は「当時江上さんのような、まっとうな若手がいたがそれが通らなかった。自殺者まで出て、経営陣が総退陣した大きな事件だったのに、みずほの首脳陣が変わっていないことに驚く」と話した。