2019.2.9(土)
Evergreen Motion Picture通算8本目は、Alfred Hitchcock(アルフレッド・ヒッチコック, 1899-1980)の「Rebecca(レベッカ / 1940年製作、日本公開1951年)」。
英国で活躍していたヒッチコックの渡米第一作で、死体ひとつ現れず、ひたすら”心理描写”に徹したサイコ・スリラー映画だ。
Joan Fontaine(ジョーン・フォンティーン, 1917-2013)が演ずる後妻とLaurence Olivier(ローレンス・オリヴィエ, 1907-1989)が演ずる夫、その先妻「レベッカ」(死者で画面には登場しない)の3人をめぐる、おどろおどろしい大邸宅の洋館を舞台にした愛憎劇が展開される。
ヒッチコックにとって生涯唯一のアカデミー賞最優秀作品賞獲得作(1940。以後、5度ノミネートされた監督賞はすべて逃している)。
当初、主演には、ジョーンではなく、あの「Gone with the Wind(風と共に去りぬ / 1939)」のVivien Leigh(ヴィヴィアン・リー, 1913-1967)らが候補に挙がっていたそうだ。
なお、「レベッカ」という名前は旧約聖書にも登場し、うっとりさせる者、魅惑する者、束縛する者という意味があるそうだ。
* 写真は毒舌亭自作のDVDラベル画像。