【世界を変えた3つの林檎】
- yanxia2008
- 2012年6月28日
- 読了時間: 4分
2012.6.29(金)
いいね!グラフィックデザイン『世界を変えた3つの林檎』
『世界を変えた三つの林檎がある。イヴを誘惑した林檎、ニュートンが見た林檎、そしてジョブズの林檎だ。』

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世界を変えた3つのリンゴのお話
2012年2月7日(火) 同志社香里中学校ショート礼拝奨励
説教時間:約7分(音声版およびスライドショーはありません)
聖書:創世記 3章1~7節 (新共同訳・旧約p.3-4)
主なる神が造られた野の生き物のうちで、最も賢いのは蛇であった。蛇は女に言った。 「園のどの木からも食べてはいけない、などと神は言われたのか。」 女は蛇に答えた。 「わたしたちは園の木の果実を食べてもよいのです。でも、園の中央に生えている木の果実だけは、食べてはいけない、触れてもいけない、死んではいけないから、と神様はおっしゃいました。」 蛇は女に言った。 「決して死ぬことはない。それを食べると、目が開け、神のように善悪を知るものとなることを神はご存じなのだ。」 女が見ると、その木はいかにもおいしそうで、目を引き付け、賢くなるように唆していた。 女は実を取って食べ、一緒にいた男にも渡したので、彼も食べた。 二人の目は開け、自分たちが裸であることを知り、二人はいちじくの葉をつづり合わせ、腰を覆うものとした。
アダムのリンゴ 今日は、世界を変えた3つのリンゴについて、お話をしたいと思います。まず最初は、今日読んだ聖書の箇所に出てきました、「アダムとエバのリンゴ」です。 旧約聖書の一番最初にある天地創造の神話の一場面、神に造られた最初の人間アダムとエバが、食べてはいけないと神に禁じられた木の実を食べてしまいます。 これ、実は聖書にはリンゴとは書いてないんですが、なぜか伝統的にリンゴの姿で絵に描かれる事が多かったんですね。それでいつの間にかリンゴという事になってしまいました。 そして、エバとアダムはこれによって神に逆らう者となり、楽園から追い出されてしまいます。これを「楽園を失う」と書いて「失楽園」と言います。 そしてその後、罰として人間は、必死に働かないと食べ物を手に入れる事ができなくなり、また女の人は子どもを産む時にうんと苦しまないといけなくなった、というお話です。 また、男の人は喉仏があって、これを英語では「Adam’s Apple」つまり「アダムのリンゴ」と言うんですけれども、これはエバから渡された美味しそうな木の実を食べたアダムが、神さまに「こらっ!」と怒られて喉につまらせたのだ、という由来からそう呼ばれるようになったそうです。 これが人間を神から遠ざける原因となった、アダムとエバのリンゴのお話です。 ニュートンのリンゴ 2つめは「ニュートンのリンゴ」です。 皆さんもよく知っていると思いますが、アイザック・ニュートンというイギリスの科学者は、リンゴが落ちるのを見て、万有引力の法則を発見したと言われていますね。 リンゴが落ちる、つまり、リンゴのような小さな物体が、地球のような大きな物体に引き寄せられるという現象を見て、重力の存在に気がついたというお話です。 しかし、ニュートンは最終的には物体には皆引力があって、その力が物体の質量によって決まるのだという法則は発見しましたが、では何故そのようになっているのかと考えた時、彼は、旧約聖書の天地創造の物語で、神が最初の一つのドロドロのカオスの状態から、光と闇、太陽と月、天と地、海と陸、という風に何でも分ける形で世界を造ったので、それで世界の全ての物は元の一つの状態に戻ろうとして引き合っているのだ、と考えたそうです。 ニュートンの頭の中では、科学の知識とキリスト教の信仰が同居していたんですね。 とにかく、この万有引力の法則の発見で、天文学、物理学というのは飛躍的に発展しました。これが世界を変えたニュートンのリンゴのお話です。 ジョブズのリンゴ 世界を変えた3つめのリンゴは「ジョブズのリンゴ」です。 ジョブズというのは、スティーブ・ジョブズという人の事で、彼はアップルという会社を作って、世界で初めてパーソナル・コンピュータ、すなわちパソコンというものを開発しました。 それまでコンピュータというと、大きな冷蔵庫が何十台も並んでいるような巨大な物を、大勢の人で操作する電子計算機という物しかありませんでしたが、彼は世界初の小さな個人で使えるコンピュータを作り出し、世界を驚かせました。 でも、ぼくがこのジョブズのリンゴの話をし始めると、ロング礼拝でも話しきれないほど色々とありますので、もうここではこの辺でやめたいと思います。 リンゴはこうやって3度にわたって世界を変えてきました。我々はこのリンゴの影響のもとに暮らしている、というお話でした。 最後に祈ります。皆さんも目を閉じてください。 祈り 神さま、私たちに一人一人にこの世の人生を与えてくださり、ありがとうございます。 与えられた命を精一杯に生き、私たちも世界を変え、世界の人が喜ぶような働きに関わることができたら嬉しく思います。 どうかこの学校に集う私たちが、そのような大切な役割が果たせるような人間になれますように、どうか私たちを導いてください。 ナザレのイエスの名によって祈ります。 アーメン。
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